生命誕生の不思議
顕世で生命が誕生するためには、美斗能麻具波比(みとのまぐはい)が必要です。これは、「古事記」にも登場する古語で、いわゆる性交のことです。
一方で、幽世にある、神様が住まわれる高天原でも、結婚があります。高天原で行われる霊的結婚は、お互いの欠点を補いあいながら人格形成を図るため、夫婦は二人で一人と考えます。夫婦の営みとして、お互いの頬と頬をすり合わせ、「霊子」が生まれるのです。その写しとして、顕世の因縁が深い夫婦が霊的に感応し、お母さんのお腹に胎児として宿ります。そうして、顕世にも赤ちゃんが誕生してくるのです。