令和元年度 日本救急救命士協会公開講座
日本赤十字社本社を会場に公開講座が開催されました。特定非営利法人予防医学療法研究会との連携により行われたものです。 日本救急救命士協会は、ストレスフルな現場で活躍する救急救命士達のトラウマ・ストレス解消法として『リセット®』プログラムを公式採用しています。
テーマは「子供の命と心を守る~大規模災害に備えて」ということで、保育士、幼稚園教諭、養護教諭の方々を中心にお集まりいただきました。
講演の内容は、困難な状況では、人は心からの親切な行為が次々とうまれていくという現象がみられ、人は苦しみを味わうと、周りの人を助けたいという思いに突き動かされる本能が発現します。
これはポリヴェーガル理論を裏付ける説であり、R・シュタイナーが言った「絶対的な友愛の衝動」、「世界ぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」という宮沢賢治の言葉にも共通します。
医療従事者のみならずどの職業の方であっても人と関わり、職を通じて人の心や身体を救っています。
しかし、ストレス社会の今日、心が何となく満たされず幸福になれない人達がたくさんいるのが現実です。「救う人達の心を救う」ことができれば、それぞれの与えられた場でより良いサービスが提供され、仕事のパフォーマンスも向上して日本全体いや世界が幸福な国になると信じます。
『リセット®』は、2020年から今までにも増してアメリカでの普及のスピードを上げて全米各地の救急救命士やヨーロッパに向けて普及がはじまります。今まで救急救命士に関する教育プログラムは、ほとんどが米国からの輸入によりなされてきました。
時代は変化しています。目に目る世界しか視ようとしない硬直した、物質主義的価値観、科学万能の考えが世界人類が抱える共通の最大病理であるといえます。スキル偏重の価値観から、自身の心や精神性をどう高めていくかを見つめることが忘れ去られてきました。精神性を高め心を磨くことにより、より良い職業人となります。
今日アメリカからの教育プログラムを輸入することで、スキル面での成長を遂げたわが国の救急医療サービスに対し、ご恩返しのため今度は日本の教育プログラムで世界の人達の心を救うメンタル面でのお手伝いをさせていただきます。
西洋のあこがれにより西洋のプログラムやメソッドがかっこよく見え、東洋の思想文化を低くみる若者や大学教授などが多いのですが、建国2680年になるわが国の精神性から生み出され日本人が開発した、救う人の心を救うプログラム『リセット®』が世界中に広がり、多くの苦しみ悩める外国人を救い、やがて諸外国で高い評価を受けた『リセット®』が海外に住む日本人の目にとまり日本に逆輸入されることになり、日本人の素晴らしさに気づくことになるでしょう。