納棺師
命は、自分ひとりの命ではないことを知ってほしい。映画作品『おくりびと』がアカデミー賞を受賞した。納棺師という職業について大半の人は、日常生活においてほとんど関わりを持つことがなく仕事の内容を 知っている人もほとんどいなかったと思う。しかし、この映画を通じて納棺師の存在を多くの人に知ってもらえたことは良いことだと思う。死という避けては通れない問題を日本の葬送文化の中から納棺師を題材に多くのことを深く考えさせてくれる作品である。最後の旅立ちに湯灌をし身を清め顔のひげを剃られお化粧をして棺の中に花束で埋め尽くされあの世へ旅立つ。
今日も全国の救急医療の現場で、自らの命を自らの手で絶ち他界する命がある。