超高齢社会が現実のものとなり、孤独死や老々介護の悲劇が後を絶たない。自治体や独居老人にどのうような対策を講ずることができるのかぜひ考えて欲しい。元木昌彦氏の『孤独死ゼロの町づくり』（ダイヤモンド社）の一読を薦める。
高齢者の救急搬送サービスが増加している我が国において行政関係者から高齢者の家族を抱える人々にたくさんのことを考えさせてくれる著書である。

孤独死ゼロに向けて個人の力では解決できない問題は、行政機関に問題をしっかりと訴えて改善していく努力が必要である。緊急情報システムの導入は、所得の制限もあるが高齢者に対して無料もしくは料金の減免措置を行い設置してくれる自治体も存在する。

しかし、緊急情報システムの存在すら知らない高齢者や家族もいるという。ぜひ高齢化社会のセーフティネットとして緊急通報システムを勉強していただきたい。

障害者や独居老人を救う環境づくりや緊急通報システムの導入については、各自治体の財政状況や首長や地方議員の意識や考えとさまざまな実情や現状がある。また、平成の大合併によりサービスが低下した自治体もある。

住民主導で安心して暮らせる環境整備をしていかねばならない。