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コラム

『六次の隔たり』

救急医療システムも然りおおよそシステムと名の付くものは、全て人とのつながりが基本であり重要である。

アメリカ国内に住んでいるまったく連絡先を知らない人に手紙を出して、何人を経由したらその人に手紙を届けることができるかという実験をご存知だろうか?

この実験は、イェール大学の心理学者スタンレー・ミルグラム教授によって1967年に行なわれたスモールワールド実験である。

『六次の隔たり』と呼ばれ、6人を経て手紙が投函され続けると相手に届くというものである。

会いたいと思う人には、たった6人を介するだけでつながってしまう。そのくらい人のつながりは、すごいものである。『人類みな兄弟』と訴えておられた笹川良一先生の仰っしゃる通りである。

人とのつながりが希薄になっている都会の救命救急センターでは、今日も住所不定で身寄りのないホームレスが搬入されている。

家族や友人という人とのつながりを大切にして生きていきたい。

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