霊の世界の住人
人が死んでから約50日が過ぎると通常、霊は現世から霊の世界の住人になったことを自覚し、新たなステージを歩いて行くようになります。しかし、神様から与えられた命を自ら絶つ自殺者のうち、何らかの事情でお祀りやお祓い、葬儀などが行われなかった場合、霊が死を自覚することなくその現場に執着してしまうことがある、と考えられています。
おおよそ地上の時間で50日間が、霊が肉体の「死」を自覚する時間だと言われています。その時間の区切りとなるのが、神道で言う「五十日祭」であり、仏教の「四十九日法要」です。
霊もまた、「気」のようなエネルギー体ですが、それを視覚、聴覚、嗅覚、触覚など、人によってさまざまな感覚器官で「感じる」ことがあっても、私は不思議ではないと思います。ただ、それを「怖い」と思うのは、「人間が怖い」と言うのと同じです。人は、霊(ひ)止(と)であり、私たちの体の中には、もともと霊が宿っているのです。
霊が怖いと思うのは、あなたが「死」についてきちんと学んだり考えたりしたことがなく、むやみに「死」を恐れているからかもしれません。この世で一番怖いのは、霊であるあなたです。(笑)