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コラム

エンゼルケアとお清め~看護師のための~

神道では死を「穢れ」として捉えています。それはなにも死が忌まわしいもの、不浄だからではありません。死は生の延長線上にあります。ただし、霊魂の抜けた体(ご遺体)は、生命エネルギーが最も枯れ切ったマイナスの状態だと考えられています。

 神道のお清めには、「お塩」だけでなく「火」や「お水」、「お酒」、「お米」なども用いられています。日常生活を振り返ってみれば、葬儀の後で会葬者にお清めの塩が配られたり、大相撲の力士が土俵にお塩をまいたり、小料理屋の店先に盛り塩が置かれていたりと、お塩は私たちの生活に一番密着した清めのアイテムになっていることがわかります。

 実際に制服のポケットなどに、清め塩を入れている看護師さんにもお会いしたことがあります。お塩は私たちに付いた気枯れを祓うだけでなく、邪気を寄せ付けない、とも言われています。興味を感じた方は、小さいサイズのチャック付ビニール袋にお塩を入れて一度試してみてはいかがでしょうか?ただ年がら年中入れっぱなしではなく、何となく力が弱まってきたな、と自分が感じたときが取り替え時です。

勤務日に担当患者さんの死亡退院に伴いエンゼルケアを行った日には、寮や自宅に帰宅の際に玄関先でお塩をまいて自らをお清めしてから部屋に入室しましょう。

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