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コラム

「気枯れ(けがれ)」

「気」が枯れてしまっている状態が、「気枯れ(けがれ)」。ふつうは「穢れ」と書きますが、「穢れ」というと、何か忌まわしいもの、不浄なものというイメージが強くなります。

 気が枯れてしまった状態とは、たとえば元々はピカピカの水晶球に、いつの間にかチリやホコリ、指紋や油の汚れが付着して、曇ってしまったような状態です。水晶球なら水で洗ったり磨いたりすることで輝きを取り戻すことができます。しかし、人間の霊魂はそうはいきません。

 わが国では『古事記』に、黄泉国(よみのくに)から戻った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、自分の身体に付いた死の穢れを祓うために、海水で身を清めたことが記されていて、これがみそぎ(=罪や穢れを取り去って、心身を清めること)の始まりと言われています。そして後世、その海水から抽出したお塩を使って、お清めが行われるようになったと言われています。

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