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コラム

「感性の宗教」

神様は、実際に目で見ることはできません。しかし誰にでも感じることはできます。私たち日本人の祖先は、遥か遠い昔から、草木にも石ころ一つにも神様が宿ると考えてきました。火の神、水の神、土の神…人々は自然界のあらゆるものの中に、神様を見たのではなく、感じてきたのです。

「感じる」とは、どういうことなのでしょう?
たとえば、満床のICUと美しい湖を望む山の上でそれぞれ深呼吸したとしましょう。どちらの空気も成分は同じ、たとえ匂いまでまったく同じだとしても、確かに「空気の美味しさが違う」と感じます。つまり、目には見えないけれどはっきりとわかる。―神様は感じる存在であり、神道は、「感性の宗教」ともいわれています。

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