鈴木哲司 プロフィールProfile

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メッセージMessage

「人の命の尊さ」を知る体験が
「人の命」を守りたいという想いに

私は熊野神社禰宜、日本救急救命士協会会長、救急救命士を目指す若者を育てるための大学教授、また、「命の尊さ」を伝える講演家、といういくつかの草鞋を履いて、過ごしております。

「神職」と「救急救命士」を志すきっかけとなったのは、幼少期の出逢い、私が育った新潟県村上市の海で活躍するライフセーバー・本間錦一さんの影響によるものです。

本間さんは1927年生まれ。世界最高齢の現役ライフセーバーといわれた方です。ご自身が遭遇した水難事故をきっかけに、「村上潜水クラブ」という水難救助団体を設立。人命救助や遺体の収容などに長年携わってこられました。

私は幼いころから、ふるさとの日本海で、その本間さんの姿を見つめ続け育ちました。幼い頃はよくわからないまま、本間さんが優しく声をかけてくれるのがただ嬉しく、後ろをついて回っていたように思います。また、緊急時の張り詰めた空気の中で迅速に判断、対処される姿に、次第に憧れの気持ちを持つようになりました。また、高校生になる頃には、当たり前のように大人たちに混じって水難救助の赤十字ボランティアをしていました。

私は本間さんから「人の命の尊さ」について徹底的に叩き込まれて育ったのです。また、人間の生と死の狭間を目の当たりにし、不思議な体験をも重ねる中で、次第に「目には見えない命の世界」にも強く惹かれるようにもなりました。

高校3年時の私の進路には、神職になるのか、僧侶になるのか、牧師になるのか
の三つの選択肢しかありませんでした。いずれも宗教者になる道です。目に見えない世界について深く探求したいという思い、災害・紛争・事故などで亡くなり、苦しむたくさんの「みたま」や世界中で「落ちしみたまたち」を救いたいという思いが強くあったからです。悩んだ末に、私は「命の宗教」とも言われる神道を大学で学ぶことにしました。結局、在学中は神社神道のみならず、教派神道、仏教、キリスト教等の幅広い宗教について学ぶ機会を得て過ごしました。
ただ、神道を通じた生命についての探求を行う一方、水難救助の赤十字ボランティアで体感した「具体的・直接的に命を助ける仕事をしたい」という想いもずっと消えずに残っていました。
そのため、神職資格を取得し大学を卒業後、次は「目に見える生命科学の世界」を学ぼうと救急救命士の道を目指すことにしたのです。そこからまた、生々しい人生ドラマ、命と向き合う日々となりました。
救急救命士として病院に勤務後、学びを深めるために再び大学院に通って博士号を取得。後輩を育てるべく大学教員となり、ご神縁があって熊野神社の禰宜としても神事を執り行いつつ、今に至っております。

神職と救急救命士は、「命と向き合う」という意味において、密接に絡み合っています。この両方の経験と視点から、皆様にお伝えできることを精一杯努めて参りたいと存じております。

経歴Career

経歴

平成8年

國學院大學文学部神道学科 卒業

平成13年

新潟医療技術専門学校救急救命士科 卒業

平成13年

特定医療法人徳洲会東京本部

平成15年

聖徳大学大学院児童学研究科児童学専攻修士課程 修了

平成16年

帝京大学医学部附属病院救命救急センター

平成17年

帝京平成大学現代ライフ学部 講師

平成20年

帝京平成大学大学院健康情報科学研究科健康情報科学専攻
博士後期課程 修了  博士(健康情報科学) 授与

平成20年

熊野神社 禰宜

平成21年

帝京平成大学健康メディカル学部 講師

平成24年

帝京平成大学健康メディカル学部 准教授

平成27年

帝京平成大学大学院健康科学研究科 准教授

令和元年

ハリウッド大学院大学ビューティビジネス研究科 客員准教授

令和元年

東日本国際大学健康社会戦略研究所 客員教授

令和2年地域医療連携推進法人医療戦略研究所 医療チャプレン

令和2年鈴鹿医療科学大学保健衛生学部救急救命学科設置準備室 室長

令和3年鈴鹿医療科学大学保健衛生学部 教授

社会活動

平成8年4月~現在

日本赤十字社水上安全法指導員

平成10年4月~現在

日本赤十字社救急法指導員

平成10年2月~平成14年3月

新潟県公安員会少年指導委員

平成10年10月~平成18年3月

村上市消防団員

平成18年6月~平成19年3月

社団法人日本交通福祉協会
「交通事故における応急救護処置マニュアル検討委員会委員」

平成18年12月~現在

法務省保護司

平成21年2月~平成23年8月

豊島消防団員

平成21年4月~平成22年3月

全国漁業協同組合連合会
「漁船安全操業対策事業 高齢者及び低熟練者漁業従事者安全対策委員会委員」

一般社団法人日本救急救命士協会 会長

平成22年6月~平成23年3月

一般社団法人日本救急医療財団 救急救命士国家試験出題基準委員

平成23年4月~現在

東京都薬物乱用防止推進員

平成23年6月~現在

一般社団法人水難学会 理事

平成24年4月~現在

チーム医療推進協議会 理事

平成24年4月~令和2年3月

渋谷区青少年対策地区委員

平成24年5月~現在

一般財団法人日本救急医療財団 救急救命士試験委員

平成25年1月~現在

一般社団法人日本臨床救急医学会 評議員

平成26年4月~平成30年3月

東京都青少年健全育成推進委員

平成28年6月~現在

公益社団法人日本診療放射線技師会 理事

平成30年6月~現在

地域医療連携推進法人医療戦略研究所 主席研究員

令和元年10月~現在

日本赤十字社健康生活支援講習指導員

令和元年11月~現在

一般社団法人日本看取り士会 看取り士

 

表彰

平成6年2月

日本赤十字社銀色有功章

平成9年11月

新潟県善行有職青少年表彰

平成23年11月

東京都保護司会連合会会長表彰

平成25年11月

東京保護観察所所長表彰

平成25年6月

日本水難救済会感謝状

平成25年6月

日本水難救済会有功章

平成26年9月

日本赤十字社新潟県支部長感謝状

平成27年8月

法務大臣感謝状

平成27年11月

関東地方保護司連盟会長表彰

平成28年7月

厚生労働大臣感謝状

平成28年9月

日本赤十字社金色有功章

平成28年11月

関東地方更正保護委員会委員長表彰

平成30年4月

警視庁生活安全部長感謝状