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コラム

この世(顕世)とあの世(幽世)


遥か昔、神代の頃に、親神である大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)のご尽力により、日本の国が作られました。天津神から大国主大神へ、「この豊かな瑞穂の国にしてくださったミハタラキは本当にごくろうさまでした。今後は心静かにご隠退なさってはいかがでしょうか」というお言葉がありました。そのお言葉を有り難くお享けになされ国をお譲りになられました。この「顕幽分任の神勅」によって、天津神は「見える世界」、大国主大神は「見えない世界」を統御するというお役割が定められたのです。それが、私たちが住む現実世界の顕世(うつしよ)と、「あの世」と呼ばれる見えない世界、幽世(かくりよ)になります。
顕世を司られるのが、伊勢神宮に祀られている天照皇大御神(アマテラススメオオミカミ)であり、天照皇大御神のご子孫が天皇陛下になります。そして、見えない世界である幽世を司られるのが、出雲大社にお祀りされている大国主大神になります。

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