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コラム

産土笑い

赤ちゃんの生まれた時の第一声を「産声」といいます。お母さんの子宮からこの世に生れ出た赤ちゃんの「産声」は、「おー神よ!!我はこの世に命を授かり誕生しました」との勝どきの声であるといわれています。

赤ちゃんが産まれると、たらいの中にお湯を入れて赤ちゃんの身体を洗います。これが「産湯」です。本来ならば、産土神社の井戸からお水をいただき天然塩を少し入れて湯を沸かして赤ちゃんの身体を洗い清めていました。

私の祖母が娘を抱きながら教えてくれた言葉に「産土笑い」(うぶすなわらい)がありました。赤ちゃんが時折見せる笑顔のことを「産土笑い」といい、医学的には、「新生児微笑」といわれています。子供は7歳までは「神の子」といわれまさに、赤ちゃんが笑うということは、「産土の神さま」がお笑いになっているのだと、昔の日本人は考えたのでしょう。

「産土の神さま」とは、産まれたところにいらっしゃる地縁の神さまのことです。神道では、肉体を両親から授かり、霊魂を産土の神さまから授かると考えます。したがって、赤ちゃんが産まれると目に見える世界の手続きとして、市区町村長に出生届を提出し住民登録をします。一方、目に見えない世界の手続きは、初宮詣で産土の神さまに出生のご報告をして霊魂の霊籍登録がなされるのです。これによって「産土の神さま」がその赤ちゃんの一生の守護神としてお守りいただけることになるのです。産声、産湯、産着とともに産土も人の誕生に関係あることばです。

「産土の心」とは、生命を大切にする心です。この世に生命より大切な宝はありません。いま、この殺伐とした時代に最も必要とされているのが「産土の心」です。どうか、お父さん、お母さん新たな命の誕生に感謝してください。


「私の子供として、産まれてきてくれて、本当にありがとう!!」 

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